【実家じまい】「毎年もらうお米60キロ」の誘惑。田舎の田んぼは売却すべき?それとも現状維持が正解?

「実家の片付けと一緒に、親が遺した『田んぼ』も処分したい」 「でも、今は近所の農家さんにタダで貸して、毎年新米をもらっているし、このままでいいのかな?」

実家じまいを進める中で、一見「うまく回っている」ように見えて、実は将来の特大リスクをはらんでいるのが「田んぼ」の扱いです。

「毎年、出来上がった新米を30キロ×2袋(計60キロ)も頂いているし、足りない分は安く直接分けてもらえるからありがたい」 「でも、正直なところ、お米をもらうより田んぼごと買い取ってほしい」

今回は、そんな「毎年届く美味しいお米」と「売れない田舎の負動産」の間で揺れるリアルな葛藤について、当事者目線で本音をお話しします。

驚愕の現実!一反(300坪)売っても、たったの20万円!?

まず現実的なお金の話をしましょう。「田んぼを売って、実家じまいの足しにしよう」と考えているなら、その淡い期待は今すぐ捨ててください。

地域や立地条件で大きく変わったりしますが、田舎の「完全無欠の農地(周りに何もない純粋な田んぼ)」は、仮に売れたとしても一反(約300坪)で、たったの20万円程度と言われています。

300坪という広大な土地を譲り渡して、入ってくるのは、ちょっとした最新家電を買ったら消えるような金額です。

アロキ
アロキ

全国平均はもう少し高いみたいだよ?

しかも、田んぼの売買や貸し借りをする際は、必ず市町村の「農業委員会」というお堅い組織を通す必要があるため、手続きがめちゃくちゃ面倒くさい。これだけ苦労して、さらに買い手を探しても、そもそも「田んぼを新しく買いたい」なんて奇特な人は今の時代ほとんどいません。

「相場が安すぎる」「買い手がいない」「手続きが面倒」の三重苦。これが、田舎の田んぼが「要らない不動産」の筆頭に挙げられる理由です。

毎年もらう「お米60キロ」のメリットと、すぐ隣にある「お断り」の恐怖

そう考えると、「今は近所の農家さんに作ってもらって、毎年お米を60キロもらえている現状が一番コスパが良いのでは?」と思えてきますよね。

確かに、これはこれで大きなメリットがあります。

  • 土地が荒れない: 誰かが耕してくれているので、草ボウボウでご近所に迷惑をかける心配がありません。
  • 美味しいお米がタダで手に入る: 自分で買えばそれなりの出費になる新米が、毎年勝手に届くのは普通にありがたいです。

量が多いとか少ないとかではなく、親の代からの温かい人間関係が続いていること自体は、本当に素晴らしいことです。

しかし、当事者として常々恐怖に思っているのは、「もし、今作ってくれている農家さんが高齢でやめてしまったり、『もう来年は断らせてほしい』と言われたら、一体どうなるの?」という点です。

今の日本の農業は高齢化が凄まじいです。好意で引き受けてくれているご近所さんが引退した瞬間、その広大な田んぼは、一瞬にしてあなたの両肩に重くのしかかってきます。自分で耕せますか?サラリーマンをやりながら週末に田植えをしますか?無理ですよね。現状維持は、あくまで「相手の親切が続いている間だけ」の、薄氷の上の平和なのです。

正直、不動産すべて要らない!私の代で終わらせたい本音

田んぼの売却を検討

お米を頂くのは本当にありがたいですし、感謝の念しかありません。でも、あえて毒を吐かせてもらうなら、「どうせなら、お米じゃなくて田んぼごと買い取って引き取ってほしい!!」というのが、実家じまいを背負う私たちの偽らざる本音ではないでしょうか。

家、土地、畑、そして田んぼ。 「全部まとめて、誰か一瞬で引き取ってくれないかな」と、夜な夜なネットで処分方法を検索しては溜息をつく日々です。

このまま問題を先送りにしてお米をもらい続けていれば、いつか自分が動けなくなったとき、あるいは自分の子供たちの代に、この「売れない・貸せない・自分じゃ作れない田んぼ」という特大の罰ゲームを引き継ぐことになってしまいます。

それだけは絶対に避けたい。だからこそ、お米の誘惑を断ち切ってでも、「売却」の道を本気で模索しなければならない時期に来ているのです。

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田んぼの悩みから解放されるために、今できる現実的なアプローチ

では、買い手もつかない、農業委員会の壁も厚い田んぼをどう処理していけばいいのでしょうか。

まずは、今作ってくれている農家さんに、世間話のついでに「将来的にうちの田んぼを引き取ってもらう(買い取ってもらう)ことは難しいですよね?」と、低姿勢で本音を探ってみるのが第一歩です。向こうの規模拡大のタイミングであれば、安値でも引き取ってくれる奇跡が起きるかもしれません。

もしそれが無理で、やっぱり地元の不動産屋でも「田んぼは扱えない」と断られてしまったら……。

そのときは、「田んぼ単体」で考えるのではなく、実家の「建物や敷地(土地)とセット」にして、丸ごと引き取ってくれる専門の業者に相談するのが、現代の実家じまいの裏ワザです。

まとめ:美味しいお米よりも、未来の「安心」を手に入れよう

毎年届く30キロ×2袋のお米は、確かに魅力的で、親の生きていた証のようにも感じられます。

しかし、それと引き換えに「いつご近所さんに断られるか分からない不安」や「将来の管理リスク」を一生抱え続けるのは、精神的なコストが大きすぎます。

実家じまいとは、単に物を捨てるだけでなく、「次の世代に負の遺産を残さないために、自分の代でしがらみを清算すること」です。

相場が20万円だろうが、手続きが面倒だろうが、動けるうちに田んぼを手放す目処を立てる。それこそが、あなた自身のこれからの人生を軽やかにし、子供たちに本当の安心を残してあげるための、一番の正解ルートではないでしょうか。

なかなか前に進めない方へワンポイントアドバイス

「近所の農家さんとの関係もあるし、田んぼや古い実家をどう処分していいか本当に頭が痛い…」

そんな孤独な悩みを抱えているなら、まずは実家の建物や土地、そして残された荷物を、そのままの状態で丸ごと相談できるプロの手を借りてみませんか?

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